幼稚園の運動会も時期が分散して、春先に行う園もあれば、秋に行う園もありますよね。春は新しいクラスや先生で慣れない子供もいる上に、イベントや祝日も多く時間がとりづらいので、あまり練習の必要がないかけっこなどの競技が中心になることが多いのですが、秋はがっつり練習のお遊戯や組体操などのプログラムが入ってくる傾向が強いようです。
私の娘の通う園は秋なので、かなり頑張ってお遊戯の練習をやっていました。
そして毎年幼稚園の運動会の最初に年長さんが選手宣誓をするのですが、なんと娘が選ばれました!本人は意気揚々でしたが、数年前にしっかり者の姉は選ばれなかったので、実際に選ばれる基準は何かについて娘の話と私の観察をもとに考察してみました。
ちなみに運動会を張り切ってやる幼稚園は練習が厳しい場合が多く、嫌がるお子さんもいるんですよね。我が家もちょっとしたイヤイヤ時期があったので、これについてもママ仲間の話も総合して対策について書きたいと思います。
選手宣誓は誰がやる?
選び方は?
選手宣誓に選ばれたのは各クラス男女1名ずつ。
娘の話を聞くと、選手宣誓をやる子供は立候補ではなく、先生から指名があったそうです。なお、生活発表会の劇の配役やどの楽器を演奏するかは立候補やオーディションだったりするので、園やイベントによって方針もまちまちです。
ただ、劇の中で桃太郎役やりたい人は?というのは子供にも理解できそうですが、幼稚園児からしたら「せんしゅせんせい」って何それ?おいしいの?っていうかんじですよね。「せんせい?」と娘も首をかしげていたので、立候補を募るにしても説明が難しいからということもあるのかもしれません。
いつ選びますというアナウンスも事前になく、決まったのは運動会のお遊戯の練習が始まってしばらくした後。ある日突然、選ばれたんだよーと娘が言ってきたので驚きました。
突然選ばれるようなので、どうしても選ばれたい!という子供は前の年に立候補か先生の指名なのか確認しておいて、立候補の場合は子供と手を挙げるんだよとお約束をしておくのが良いのかもしれません。
選ばれる基準は何?
数年前にしっかり者の姉が選手宣誓をやりたかったのに選ばれなかった…と意気消沈して帰ってきたので「いい子」が選ばれるわけではなさそうです。姉妹で差が出たので改めて、娘の幼稚園で選手宣誓に立った子供たちと次女が選ばれたのか、いくつか選び方の可能性を考えてみました。
- 「いい子」だから選ばれるわけではない
- セリフが短いので記憶力も関係なさそう
- 導線上、背が真ん中~低い子の方が選ばれやすい
- 物おじしないことが大事な要素
- 声がでかいのは利点
まず、クラスのリーダー的存在が選ばれると親の私たちは思いがちですが、「いい子度」から言うと完全に長女の方が上。しかし選ばれませんでした。
次女のクラスにもいい子やリーダー格の子が他にもいますが、次女が選ばれたのでこれは決定的要素ではない感じがしました。他の選ばれた子供を見ていると、ちょっとふざけたり、いたずらをしがちな子もいたりしたので、選び方の基準として先生の言うこと何でもすぐ聞ける「いい子」が指名されるわけではなさそうです。
また、セリフも一人一言+全員で声を合わせて「一生懸命がんばります」のように、とっても短いので、賢い子やよく話せる子というわけでもなさそうです。
ただ、簡単なセリフですが、運動会のプログラムの一つとしてちゃんと「選手宣誓のお友達は前に」と言われたら、走っていくことや、どこに立つか、セリフよりも前後の動きが他のお友達と違うのでその練習はしっかりとやったようです。この時のは全体練習に近いので、幸い次女は特に平気そうでしたが、娘の話を聞いていると少し厳しい感じで嫌がる子もいたようですね。
なお、運動会は背の順で並んでいたので、プログラムの導線上も背の高さがあまり後ろでなく、前に出てきやすい子が選ばれる感じがしました。
次女と長女の違いを改めて考えると、背の高さに加えて、「度胸の差」が大きいのかなと感じました。
長女は背の順は後ろの方で「THE長女」という気質で慎重派。何事も石橋をたたいて渡りたいしルールを重んじ、自分が自分がというタイプではなく、控えめになりがちです。
一方の次女は背の順は前の方ですが、性格は常に前へ前へと行きたい子供。姉を押しのけ自分のやりたいこと、気に入っているものをダッシュで取りに行くタイプです。
運動会本番は普段と場所の雰囲気も違うし、違う学年の園児や沢山の大人も見ている中で行われます。その空気に飲まれなさそう、というのが一番大きい要素なのかなと感じました。実際に次女と同じように選ばれている子供たちを見てみると、のんびりさんや活発な子などタイプこそ違えど、多少のことでは動じない子供という点で一致しているような感じがしました。
さらに普段の声の大きさも利点になっている気がします。結論として選手宣誓をする子供は背が高すぎず物おじしない、かつ声が大きい子供という基準の中で選んでいる可能性が私の娘たちの通う園では高そうでした。
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練習が厳しい時の対処法
子供に対してできること
秋に運動会がある場合、夏休み明けすぐから練習が始まります。最初は遊びの延長線上で楽しく練習にも取り組めているようなのですが、日程が近づくにつれて先生たちも熱が入ってきます。
そんな空気に耐えられず、行きたくない、という繊細さんもいれば、ただ純粋に飽きてしまう子もいるので理由は様々。
私の場合まず、子供が練習をやりたくない理由を聞いてみました。
「なぜ」や「なんで」で聞くと、本当の理由が自分でも分からなかったりするので、出来れば練習している時どんな気持ちになのか、何がそういう気分にしてしまうのかという「What」の質問にすると答えやすくなります。
この場合こんな感じ:
練習やりたないねん!
そうなんやー。
練習してるとき、どんな気持ちすんの?
簡単すぎるねん。子ども扱いし過ぎやわ!
これは大人にも共通して使える質問のテクニックなのですが、「なぜ」の質問はそのつもりがなくても非難されているように受け取ってしまい、聞かれた側が委縮してしまう場合もあるのでなるべく答えやすい方法で質問してみると良いですよ。
ちなみに次女は基本的に幼稚園大好きなので、嫌がることはほとんどありませんでしたが、たまに「行きたくない!」ということも。
次女の場合の理由は、上のように選手宣誓や組体操の練習など「もっとできるのに簡単すぎる!」という意欲的なものだったので、そういう子供には家で「発表会」のようなスタイルで表現する場を作ってあげて、どんどんチャレンジさせてあげると本人も盛り上がります。
先生や園に対してできること
先生が熱心すぎて、少し厳しめな口調になったりいつもと雰囲気が変わってしまうことを嫌がる子供もいます。
本来であれば、入園前に運動会などの行事を実際見に行ってみたり、通っている子供のママにその幼稚園の方針や評判を聞いた上で入園させたいですよね。
一般的にはしつけがしっかりしていると言われる園は、厳しい可能性があります。私の見ている範囲で言うと、お寺や教会など宗教法人が運営に携わっている幼稚園は指導が厳しめな印象です。
これはそれぞれの子供との相性の問題なので、幼稚園自体の良し悪しとは切り離して考えた方がよいんですよね。多少ケンカしてもわんぱくで子供らしく、という園の方針が合わないおとなしい子供もいますし、お行儀よく!という園で浮いてしまう元気な子もいます。
幼稚園の選び方は誰かがおすすめしている「良い幼稚園」という理由ではなく、自分の子供の性格に合っているかでぜひ選んでくださいね。
兄弟がいたり、家からの距離などいろいろな制約条件がありますが、後から子供が行き渋るという問題を何年も抱える可能性と、選び方についてはぜひ親御さんで考えてもらえればと思います。
とはいえ、もうその幼稚園にいるので今更変えられない💦という方も多いのではないでしょうか?
そんな時は、先生に子供の様子を話してみたり、練習の時の声掛けを少し丁寧にフォローしてもらったり、家族ができるサポートとしてどんなものがあるか、なるべく本格的に「行きたくない!」となる前に情報共有しておくのが良いと思います。
無理な時は行かせないでもよいと思いますが、子供って案外けろっと忘れて行ったら楽しかった!ということもあるので、こまめに幼稚園側と連絡を取りながら双方で協力して子供の成長をサポートできると良いですね。
まとめ
運動会は幼稚園としても最も力の入るイベントの一つのはずです。保護者に一番良い姿を見せてあげたいという思いもあると思いますが、本番でちょっと失敗してもそれは家族にとっていろんな意味で大切な思い出になるはずです。
失敗しても成功しても全部OKという目で全員が参加できるといいですね。
【まとめ】
- 幼稚園の運動会の選手宣誓の選び方は園によるが、「背がそれほど高くない度胸がある声の大きい子」が選ばれる確率が高そう
- 運動会の練習が厳しいかどうかは普段の保育スタイルとも関わるので、入園前の事前リサーチも重要
- 練習が厳しいと嫌がる場合は子供に対しての声掛けと、幼稚園側のサポート両面からのアプローチで進めてみる