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【元帰国子女ママが教える】帰国後も英語を維持するアイディア

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私は子供の頃アメリカで英語を覚えて、日本に帰国し、大学生時代に中国に留学して中国語を身に着けました。今回はそんな外国語能力を維持するためにどんなことが出来るかを、私の帰国子女・留学生としての経験も踏まえてお話したいと思います。

帰国子女だけではなく、留学経験がある方にも使える情報もあると思うので是非読んでみてくださいね。

大原則:忘れるのが当たり前

折角覚えた英語。なんとか維持して欲しい!

海外で子供を育てた親としては当然願うことですが、経験者として自信をもって言います。

英語環境を離れれば、
必ず英語能力は落ちます!!!

lama
lama
大事なことなのでビックリマーク3つつけましたよー

大前提にまずは悲観しないでくださいね。忘れたって、その都度勉強すればいいのです。その方法についてはまた後程解説しますね。

『何が何でも今のレベルを維持する!』という決意は捨てる

<年齢別>いつ頃・どのくらい忘れてしまうか論

とはいえ、年齢や領域によって、忘れるレベルはかなり差がでることは意外と理解されていない気がします。

身体の発育と同じように、脳も年齢によって強化されるポイントが変わるので、当然のことなのですが、ここを理解していないと、自分の子供がどんどん忘れてしまうことを過度に心配したり、焦ってしまうことになります。

帰国した年齢によって、どの程度語学力が維持ができるのか、自分と兄弟・また他の帰国子女ファミリーを見ていて感じる経験則でお話したいと思います。

5歳くらいまで

あっという間に完璧な発音で外国語をしゃべれるようになりますが、びっくりするほどきれいさっぱり忘れます!

3,4歳の頃の記憶はほとんどの人が持っていないか、断片的なものだと思いますが、それに近い感覚です。

親戚の子供がとある国でフランス語幼稚園に通っていて、お人形遊びや姉妹の会話は全てフランス語だったのですが、日本に帰国して1年ちょっとで「Je(=私)」という言葉すら忘れていました。

跡形もありません。

とはいえ耳が覚えているとか、何か残ってるでしょう(´・ω・`)ということについてですが、親しみやすさを感じるとか、昔はできていた、という自信にはなっているかもしれません。

いずれにしても後天的に身に付けたものだと感じます。

つまり、英語を忘れないようにと必死で英語のDVDやYoutubeを見せるのは、覚えたことを維持しているというよりも、新たに学んでいるというイメージです。

10歳くらいまで

7歳くらいまでは語学を学ぶには最適だと言われています。

確かに発音はこの年齢を境に英語の「r」と「l」など、日本語にはない発音を習得するのがちょっとづつ難しくなります。

一方、忘却する率も大きく下がって、高いレベルで英語力の維持が可能です。

私の妹は4歳からアメリカの学校に行き、10歳で日本に帰国しました。日本に戻ってきてから、普通に地元の小・中・高と進みましたが、彼女の英語がいまだに一番きれいです。このくらいの年齢になると、耳と発音は忘れません。ただし、小学校低学年レベルのボキャブラリーで試験を突破したりビジネスができるわけもないので、成長に応じた読み書きのレベルアップが必要になります。

余談ですが、妹を見ていて驚くのが「英語で読書する」ことが全く苦ではなさそうなのです。私は11歳からアメリカの学校に行きました。日本語の基礎が完全に出来上がってから英語を習得しているので、当然日本語で読む方が圧倒的に早いです。英語で読むのはいつでもちょっと義務的なところがあったのですが、妹は日本の公立小学校に通いながら、アメリカから持って帰ってきた英語の本を日ごろから読んでいました。もしお子さんが英語の読書習慣がついているようならば、ぜひ絶やさないであげてくださいね!

思春期以降

この年齢になると、使えるボキャブラリーもかなり豊富になります。私の英語はこのケースです。この年齢以降一番維持するのが難しいのが書く力です。

それまで、必死でレポートやエッセイを書いていたのをぱたりとやらなくなるので、この落差は痛感しました。英語力を維持するための方法は後ほど紹介しますが、書く力は最も維持するのが大変です。反対に、耳と発音は鍛え直さなくてもほぼ維持されます。

むしろ、この年齢の子供が後々陥りがちな大きな落とし穴は、英語力が高いまま維持できるので、ティーンエージャーのテンションでビジネスをしてしまい、めちゃくちゃ失礼なコミュニケーションを取ってしまいがち、ということです。テレビ会議の向こうの会ったことの無い人に”Hey!What’s up?”って言っちゃった後輩が伝説になっていましたよ…

番外編:大人

小さい子供と比べるとずいぶん習得に時間がかかりますが、覚えている時間もその分長いので安心してください。大人になって語学を学ぶ、ということはそれなりの必要性を感じてやっているはずです。

多分仕事など明確な目的がある中で継続的にその言語を使ってコミュニケーションをしている状態なので、必死で覚えますし、むしろ言い回しや表現がより洗練されてくるのではないでしょうか?

私は中国語を10代後半以降から学び始めましたが、留学している時よりも仕事をしている中でかなり上達しました。

英語を維持するためのアイディア

4つの領域に分けて考えてみました。今はオンラインのサービスが沢山ある夢のような時代です!英語の維持も昔と比べて格段に楽になりましたよー♪

ちなみに私の娘たちもオンラインでやっています。

Speaking

オンラインの講座が沢山あるので、利用してみてください。

毎回違う先生に自己紹介するよりも、気に入った先生を見つけると、子供も友達感覚で継続しやすいと思います。なお、私個人の意見ですが、初心者が英会話を習うわけではないので、お値段は安くてもフィリピンの先生はあまりお勧めしません。例えばネイティブが多い【Cambly(キャンブリー)】 などアメリカからの帰国子女ならアメリカ人の先生といったように、文化的な背景も継続して感じさせてあげてください。

Reading

本を読みましょう。

本人の興味に沿ってKindleなどでオンラインで購入できます。


わざわざ大きな書店に行かなくても洋書が手に入るのは本当にありがたいですよね!

高校生くらいであればニュースなど、時事問題を他の国の視点から見られておすすめです。例えばThe Economistは雑誌なのですが、アプリで音読もしてくれるので、私は通勤中に聞いたりしていました。

日本のニュースは国際情勢などあまり報じないので、大人にも勉強になります。

逆に、本がまだ読めない小さな子供には、読み聞かせのサイトがおすすめです。

Storyline Onlineは有名人が子供の本を読み聞かせしてくれます。有名な俳優さんからミシェル・オバマ元ファーストレディなど、バラエティに富んだ読み手が揃っていて大人も楽しめます。アルファベット順にタイトルが並んでいますが、幼稚園くらいの子には”Run Time”で並べ変えて、5分ほどの短い本を選びましょう。

Writing

書くのは大変なので苦手意識がある子供が多いですよね…しかも日本語ですら親が作文の添削するのは難しい。英語の維持のため、日記でも何でも書けばいいわけではなく、誰かに読んでもらう前提にしないと文章は上手くならないというのが私の考えです。

英語のエッセイはルールがしっかりあるので、海外の大学受験なども考慮するのであれば指導を受けて勉強する必要があります。調べるとオンライン講座がいろいろありました。アメリカはホームスクーリングが浸透しているのでこういった講座が豊富ですね!

“online”, “writing”, “home schooling” とか言うワードで検索してみてください。

自分で試してませんが、ホームスクーリングのサイトで見つけたTime4Writingは、コースが豊富で専属の先生がついてくれるようでよさそうです。

もし本当に書く力を維持したいのであれば、ここは本人任せにせず、限界まで頑張って書かせる訓練をさせてください。筋トレのイメージです。こんな難しいテーマで書けない!と思えたエッセイを書き上げた時の達成感と文章のクオリティーは自分史上最高レベルでした(笑)

Listening

子供は生身の人間とのコミュニケーションからでないと語学は学べないという研究結果があります。テレビやDVDなどを見せるのは楽ですが、あまり意味がないと思った方が良いです。短時間でも英語を聞いて⇔話す、双方向のコミュニケーションができる機会を作ってあげてくださいね。せめてダラダラ見るのではなく、DVDに合わせて歌うなどアクションをいれてください。小さい子供以外は耳は衰えないと思って大丈夫です。むしろ知らない単語が出てくると何を言っているのか分からなくなるので、ボキャブラリーを増やす読書を続けてくださいね。

さらに新しいサービスで「ベビーシッター」という手があるようです。

とにかく楽しい!先生が好き!バイリンガルと自宅で英語レッスン【お迎えシスター】

これは私の娘がそうだったのですが、英語の「先生」と「生徒」という形になると、特にまじめなお子さんの場合、どうしても正解を答えなければという気持ちが強く、何も話せなくなってしまうということが起きてしまいます。

そんな時、「お兄さん」「お姉さん」というポジションで流暢に英語を話せる相手がいれば、生身のコミュニケーションの中で英語力を維持できますよね。

こちらのサービスは海外経験3年以上が条件で、ロールモデルのような存在にもなれるような優秀なバイリンガルの方が派遣されてくるそうです。小さい子には質の高い英語力の維持、また少し大きいお子さんには憧れの先輩としてネイティブには分からない帰国子女ならではの苦労も知る「お兄さん」「お姉さん」の存在は心強いものになりそうですね。

送迎オプションプランもあるようなので、共働きのご家庭でも安心して任せられそうです。なお、対面レッスンや送迎オプションは東京23区限定とのことですが、どこからでも受けられるオンライン授業もあるようなので、いい時代ですね。

私も帰国した時にこんなサービス受けたかった!(笑)

帰国子女本人の気持ちと親のできるサポート

お子さんがまだ小さい場合、忘れるのは脳の性質で仕方がないことです。

どうか責めないであげてください。

英語のカケラが頭に残っているからあなたは大丈夫、と子供に自信を持たせてあげてください。そして、英語(外国語)ができるとこんなに素晴らしいことがあるよ、とモチベーションをどんどん上げて、お子さんの成長を全力で応援してあげてください。

なお、帰国子女友達を見ていると、母語の能力の高い人は語学の習得能力が非常に高いです。英語にかまけて日本語がおろそかになってしまうことは避けて、優先順位は日本語においてください。一旦リセットされてしまっても、日本語能力が高ければ必ず挽回できます。

ある程度大きいお子さんの場合、受験で英語があるので多少英語に触れる機会は多いはずですが、さらにレベルアップを目指してください。私自身は高校生の時に日本に帰ってきました。編入した高校も、その後進学した大学も英語ができるのが当たり前かつ自分が「出来る子」側の環境だったのでそこで油断しました。世の中できる人は山ほどいます。自分の実力が相対的に下がっていることに気づけず、社会人になって愕然としました。英語に自信がある子ほどさらに猛勉強して欲しいというのが後輩の帰国子女へのアドバイスです。

親が「やりなさい!」と言うとやる気を無くすので、くれぐれも自重してくださいね。

あくまでも側面サポートを心掛け、オンラインでできるコースの情報収集や、社会人になって恥をかかないように、このサイトを見せて「こんなこと言ってる先輩がいるよ…」とつぶやいてみてください。

このモードチェンジだけでも子供の頭に叩き込んであげれば人生楽勝♪

お互い頑張りましょう(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました。このブログがあなたのお役に立てれば嬉しいです。

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