2022年7月1日、日本大学理事長に女性として初めて就任したことでも話題になった作家の林真理子さん。近年は創作活動以外にも「元号に関する懇談会」の有識者委員として新元号(「令和」)制定に関わったり、女性初の日本文藝家協会理事長に就任したりと公の仕事も多くこなしています。
(出典:朝日新聞)
女性ファンを多く持ち、「女性初」の肩書を専門分野内外でもちかけられるのは、きっと林真理子さんの人望の厚さなのだろうと感じ、夫ってどんな人なんだろう?とふと疑問に思い年齢や仕事を調べてみました。検索を始めたところ、何やら夫が会社から「リストラ」との噂を発見!その真相もあわせて確認してみました。
夫はどんな人?
年齢や仕事は?
林真理子さんはコピーライターとしてキャリアをスタートさせ、1982年にエッセイストとしてのデビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を発表。これが若い女性の人気を博し、ベストセラーになり、以後作家としての道を歩み始めます。1986年には『最終便に間に合えば』・『京都まで』で第94回直木賞を受賞。作家としての地位を確立していきます。
女性に絶大な人気を誇った林真理子さんですが、なかなか男性のご縁に恵まれなかったそう。もう結婚をあきらめかけた36歳の時に、お見合いで出会った東郷順さんという方と出会って4か月の1990年5月に結婚されています。
1980年代後半-90年代初めといえばバブル真っただ中。今では考えられませんが、「女性はクリスマスケーキと同じで、24を過ぎたら価値が落ちる」と言われたような時代!25歳でも売れ残り呼ばわりされるのに、36歳というのは当時としてはかなりの晩婚ととらえられたと思われます。
東郷さんは林真理子さんの5歳年上で、一橋大学出身で東証1部上場企業(結婚当時)の千代田化工建設株式会社勤務のサラリーマン。海外赴任が長かったため、林真理子さんが有名人だということすら最初は知らなかったそうですよ。
結婚式当時の写真がネット上にありましたが、東郷さんはウェディングドレスを着た林真理子さんの横に並んでも身長はかなり高く見えました。これも今では死語ですがバブル当時は「3高」と言って「高身長・高学歴・高収入」の男性がもてはやされていたので、林真理子さんはまさに世間の憧れの対象とめでたくゴールインということだったのですね。
現在は雑誌のインタビューで夫が定年退職してずっと家にいるということを林真理子さん自身が話しているので、無職ということになりますね。年齢は林真理子さんの5歳年上なので、70歳を超えていらっしゃいます。仕事がないのもごく当たり前ですね。(出典:婦人公論)
リストラの噂の真相
林真理子さんの夫の勤務先は千代田化工建設株式会社でした。一般消費者からするとなじみのない社名ですが、こちらの会社は石油プラントなど大規模建築のエンジニアリング会社です。
一部ネット情報では東郷さんは「エンジニア」だと記載されていますが、会社の業種が「エンジニアリング会社」というだけで東郷さんは文系学部しかない一橋大学出身なので、事務系のお仕事をされていたと考えられます。
そして、リストラもいろいろなサイトで噂が出ていましたが、情報を拾ってみてみると以下のようなものでした。
- 不景気で2000年にリストラにあって退職した
- リーマンショックのあおりを受けてリストラされた
- 林さんが「世間は不景気で夫の会社も危ないらしい」と雑誌に書いたことに経営陣が怒って、その報復で夫がリストラされた
時期も理由もバラバラで出典も確実でないため、リストラの話はかなり怪しい情報といえそうです。
上述の通り、林真理子さん自身が「夫は定年退職した」と雑誌のインタビューでも語っているので、結婚当時の会社もしくは転職してそこで勤め上げたということなのだと思われます。
もしかしたら林真理子さんは「林家は代々男に貢ぐ」とエッセイで書いているので、それが曲解されて、夫はヒモで林真理子が養っている=リストラ?!という解釈になったのかもしれません。ネットの噂って恐ろしいですね!
(おまけ)林真理子流亭主関白の受け流し方が面白い
上述の婦人公論のインタビューは鈴木保奈美さんとの対談形式なのですが、そこで林真理子さんは詳しく夫の東郷さんのことを語っています。
(出典:婦人公論)
林真理子さんは15年ほど仕事の合間を縫って、お母様の介護で山梨にある施設へ週1回通っていたそうです。お母様が他界されて介護が終わったのに、「今は夫が定年を迎えて、毎日家で見張られているみたいで、ものすごくストレスです。」と本音トーク(笑)
ご主人は昔ながらの価値観をお持ちのようで、夫がすぐ不機嫌になるから、家庭を穏やかにしようと思ったら、自分が折れるしかないとか、夫は出不精だけど、妻だけ出かけるのはもっと嫌いで夫が常に「不機嫌の椅子」に座っていると言います。
そんな亭主関白なご主人に対する林真理子さん流のストレス発散法として、自分が楽しいと思える時間をなにかしら持つ、家の中にも「心のコーナー」を作っておくことを提案されています。
私は素敵な男の人たちとおいしいものを食べて、「キャーッ、楽しい!」と思えれば、家に偏屈なジィさんがいても「まぁ、いいか」と。そして、夫には今、こういう楽しい時間がないんだな、とやさしくなれる。
たとえば自分の趣味に費やす時間は、夫に「その間だけは声をかけないでね。お茶飲みたかったら、自分で淹れて」と、きっぱり言うことも大切だと思う。
林真理子さんはエッセイで読むのと同じように、インタビューの語り口もとても楽しいくて引き込まれますよね。
女性は子どもが手が離れたと思う年齢になると、次は夫の定年や親の介護があって、「わたしファースト」でいられる時間が本当に少ないからこそ、身近な小さな楽しみを持つべきというアドバイスも身に沁みますね。
とはいえ、「夫はいつも不機嫌の椅子に座っている」といいつつも、30年以上夫婦として暮らしていることや、こんなに正直に話せてしまうのもある意味仲良い夫婦の証拠かもしれません。きっと「3高」だったはずの夫が本当にリストラにあったとしても、林真理子さんなら「私が養ってあげる!」と言ってくれそうですね。
まとめ
林真理子さんが日大理事長に内定したときの会見で、日大の一番の課題を上の人が言ったらそれにただ従う古い「マッチョな体質」を変えたいということをおっしゃっていました。
とにかく日大を風通しのいいところにしたい。わたしは人の力や善意、人が光の方に向いていく力を信頼しているので悪いことはもうこれから何も起こらないと考えていて、私のそういう明るさがこの大学を変えていくと自負しているし、信じている
(出典:NHK News Web 2022/6/3)
林真理子さんの夫の仕事や年齢のことを調べていきましたが、結果的にご本人の人間の厚みのようなものに触れられた気がします(^^)
【まとめ】
- 林真理子の夫は70歳を超えており、定年退職した現在は無職
- 夫は会社をリストラされたという噂はデマ
- 林真理子の定年後の夫のと付き合い方が面白い