子供の習い事で根強い人気を誇るそろばん。
最近は未就学の幼児を対象としたクラスを開設しているそろばん塾も多いのですが、そもそも1時間近く教室でじっと座っていられるかしら?という心配も。
そんなお子さんにはオンラインそろばんがおすすめ!
我が家はたまたま娘が幼児の頃、海外在住だったことをきっかけにオンラインでそろばんを始めました。その後日本に帰国し、そろばん塾に切り替えましたが、そろばん歴3年の現在、3ケタ2ケタの掛け算を問題を見た瞬間暗算で答えが言えるくらいまで成長しています。
また、海外在住などで近くにそろばん教室がない場合にはオンラインそろばんは本当に有難い選択肢。
そんな幼児がオンラインそろばんを受けた様子や、自宅でオンラインそろばんとそろばん塾を両方やってみて、娘にとってそれぞれどんな効果があったかを検証してみました。
オンラインそろばんを選んだきっかけ
私の場合は海外在住で近くにそろばん教室がなかったのが一番大きいですが、いくら小さいうちから通わせられる塾があったとしても、ちゃんとついていけるか少し心配ですよね。
娘は当時まだ5歳になったばかり。自然に数字を覚えて簡単な足し算が理解できる状態だったのですが、いくら数字が好きで、そろばんに興味があっても、いきなりそろばん塾に入れて大きい小学生たちに囲まれて、じっと座って勉強するというスタイルに適応できるかという不安も。
私はもしオンラインそろばんの存在を知らなければ、多分小学生になってからくらいの入塾を検討していたと思います。
その点オンラインは一対一で先生が見てくれて、私も近くにいられるので安心です。オンライン家庭教師であれば、先生の指名もできるので、幼児の指導経験のある先生を選び、年齢に見合った指導をしてもらえそう、というのも決め手でした。
その時選んだオンラインそろばん教室は、こちらのニーズにも細かく対応してくださるいい先生に巡り合い、子どももそろばんが大好きになりました。
本当にオンラインで大丈夫かなとも思いましたが、私自身一応そろばん経験者なので、指の動かし方などはその場でチェックできるかな、と前向きにスタートを切ってみました。
オンラインでの習い方
頻度
先生と相談して、まだ5歳と年齢が小さいのと、子供の平日の疲れ具合も考えてまずは週一回ペースでスタートしました。
通学タイプのそろばん塾はやはり指が慣れるように週3回や週4回通学が推奨のところも多いようですが、オンライン教室の先生方は見ている限り週2回ペースをおすすめされています。
時間
幼稚園児で「じっと座る」という時間を経験したことがなかったので、こちらも先生と相談して、通常50分授業のところを半分の25分という区切りにしてもらいました。
多少ふざけたりもするのですが、25分であればギリギリ集中が続くという感じです。子供にとってzoomで先生の顔からそろばんのアップに画面が切り替わったりするのも面白かったようで、その辺は先生が工夫してくれていたのかもしれません。
効果
優しい先生のキャラクターもあって、ひとまず「そろばんは楽しい」という意識はつきました。
「私そろばん習ってるの」と自慢げに周りに言って、「すごいね!」と褒められるのも本人は嬉しかったようです。
親の負担という意味でも移動時間がゼロというのもありがたいですし、自宅からオンラインのため、パジャマでも参加できるので、幼児でも続けやすかったと思います。
進級
これは週1回、たった25分ののオンラインクラスなので、やはり時間がかかりました。
長期休みの間や現地の学校行事の関係で週1回で継続できない時期が多かったこともあり、ほぼ半年かけてようやく11級になりました。
11級というのはとりあえず繰り上がり・繰り下がりのある1桁の足し算・引き算が出来る状態なので、一通りのそろばんの玉の動かし方をマスターしたというレベルです。
こうして、約半年ちょっとオンラインでそろばんを習ったところで、日本に帰国することになり、一旦オンラインそろばんはお休みすることにしました。
通学塾に変えた理由と効果
5歳半頃にはたどたどしいながらも、玉の動かし方を一旦マスターし、最低でも25分は集中してそろばんに取り組める様子もあったので、日本に帰国してからは近所のそろばん塾に通わせることにしました。
海外から日本に戻ってきて選択肢が増えたということもありますが、オンラインそろばんから移行した理由はやはり頻度。
子供に合わせて指導してもらえるのはとてもありがたかったのですが、やはりそろばんはある程度上手になってからは問題をできるだけこなしていくことが重要です。
オンラインだと金銭的にも、先生の予約状況的にも週2回以上は厳しいので週4回開講している近所のそろばん塾に通わせることにしました。
頻度
塾へは週4回通っています。
他の習い事もしていて、日によっては掛け持ちの日もありますが、そろばんはお休みしようか?と提案しても、本人が「絶対に行きたい!」というほど。
そろばんの実力がついてくると、競技大会で勝てるようになり、それが好循環でもっとうまくなりたいという気持ちに火がついているようです。
時間
私の娘が通っているそろばん塾の場合ですが、1コマ50分授業です。
オンラインと違って、一斉に何十人も生徒が来て、一人ひとりレベルが違うので、どうやって習っているのか娘に聞いてみました。そろばん塾によって様々かと思いますが、娘の通う塾の場合、先生の席に教本を持って行って、まず指導を受けて、席に戻って自分で練習してみるというスタイルのようです。
自分でやった部分をまた採点してもらいに先生の机に行って、そこでまた指導を受けるというのを繰り返して、時間中は自分のペースで進めているようです。
最初の頃は宿題ももらって、家でも10分ほどやっていました。
なお、オンラインと違って、横についていなくても良いという点で私の負担は減りました。ただ、幼児なので塾までの送迎は必要なので、親の負担という意味では一長一短です(^^;)
効果
オンラインでそろばんの使い方は分かっている状態でしたが、初めてリアルのそろばん塾に入った時はまだ5歳。小学生に混じって1時間近く一人で大丈夫かと少し心配しましたが、思いのほか本人は楽しんでくれました。
小学生のお兄さんお姉さんが自分と同じや、少しレベルの高い教本をやっているのがとても刺激的だったようで、「私も次はちびっこそろばん4がやりたい!」と向上心に火がついていました(笑)
さすがに週4回コツコツと続けていると指も慣れてきてスピードが上がり、ミスが減ってきました。
自宅で宿題をやる姿勢を見ても、集中力が上がったのを感じます。
また、そろばんは自分の経験から思うのですが、3級くらいまでは才能は関係なく「頑張ればできる」習い事なので、だんだん級を上げて達成感を味わうことが本人にとって心の面でもプラスになっています。
進級
オンラインそろばんは週1回、25分と比べるのは不公平かもしれませんが、そろばん塾の方が圧倒的に早く進んでいます!
そろばんの使い方はマスターできていたので、週4回そろばん塾に通い始めて3週間で10級、またさらに3週間で9級に合格しました。
9級は掛け算が入ってくるので、年長の春頃には九九をマスターし、小学校入学までに暗算で割り算ができるくらいのレベルまでになりました。
まとめ
たまたま海外在住ということで、オンラインでそろばんを始めましたが、実は幼児にとって最初のハードルはそろばんの使い方よりも、教室に座ってじっとしていられるかや、分からないときにすぐに助けてもらえるということのような気がします。
結果的に5歳の娘がリアルのそろばん塾にすぐ適応し、実力を伸ばせたのも、オンラインでそろばんの動かし方まではマスターできていたことが大きいと感じました。
子供の年齢がかなり小さい場合や、親がそろばん経験者の場合、私のように海外在住という場合にはオンラインそろばんはとても心強い選択肢なのではないでしょうか?
【まとめ】
- オンラインそろばんは子供の年齢や個性、レベルに合った指導を受けられるため、特に幼児には効果的
- 自宅からzoomなどで行うため、幼児でも続けやすい
- 問題をひたすらこなせるため、基礎からのレベルアップにはリアルそろばん塾は効果が高い
- そろばんを習うと集中力が上がり、達成感が味わえる