2021年の大河ドラマ『晴天を衝け』で主役の渋沢栄一を演じ、2022年にはキングダム2で再び嬴政役を演じるなど、「イケメン俳優」の枠を超えてその演技力で大きな注目を集める吉沢亮さん。
今や映画やドラマにひっぱりだこですが、実はデビューからしばらくはそれほど大きな役に恵まれてきませんでした。吉沢亮さん自身も芸能界の仕事は嫌で仕方なかったそうですが、芸能界入りしたきっかけや、出身地、親について調べてみると、そんな逆境を力に変えた吉沢亮さんの芯の強さの訳がかいま見えてきました。
吉沢亮が育った環境
出身地
吉沢亮さんの出身は東京多摩地区の中ほどにある昭島市。多摩川沿いにある小さなベッドタウンです。地元の中学から同じ多摩地区の府中高校に進学しますが、高校時代の時に仮面ライダーフォーゼへの出演など芸能界の活動が忙しくなったため、日出高等学校(現:目黒日本大学高校)のスポーツ芸能コースに転校します。
学校がかなり遠くなった上に、同級生たちは学校が終われば遊びに行く中、自分だけ学校が終わるとまた遠くまで電車で行って仕事や演技レッスンを受けるという生活が嫌で「絶対やめてやる!」とずっと思っていたとTVのインタビューで語っています。
親は厳しかった?!
吉沢亮さんは男4人兄弟の次男。CM撮影の記者会見では男くさいのでお姉ちゃんいいなぁ、と兄弟に一人女の子がいるだけでだいぶ変わるだろうなと語っています。
そして吉沢家4兄弟は母親の方針で全員習い事として剣道をやっていたそう!吉沢亮さん自身は剣道大好き!というよりも、母親に近所の道場に連れていかれたのがきっかけでしぶしぶという感じではあったそうです。そこまで熱心に勧めるということであればご両親がもしかしたら剣道経験者なのかもしれませんね。
吉沢亮さんは小学校1年生からなんと9年間も剣道を続けていたといいます。しぶしぶといいますが腕前は2段で、中学生の時には関東大会で優秀選手に選ばれたこともあるそうなので才能もあったんですね。
剣道は出で立ちが見ていてもかっこいいですよね。スポーツというよりも武道なので、礼儀作法も重要ですし、何より集中力や精神力も研ぎ澄まされる環境で過ごしたんですね。ただやっていた当時、剣道はダサいと思っていたので、学校の部活はモテたくてバスケ部に入っていたそうです(笑)
大人になってみると剣道男子かっこいい!って思いますが、中学生の部活カースト的にはバスケやサッカー部の方が強いのでしょうね。ただ吉沢亮さんは公表している身長が170cmとそれほど背が高い方ではないので、バスケでは目立つ選手ではなかったのかもしれません。ただモテたい、目立ちたいという動機でバスケというのが可愛らしいいですね。
一見厳しい家庭のようにも思いましたが、家族のグループLINEがあって、お誕生日メッセージをやりとりしたり、旅先から家族にお土産を送ったりしているそうですよ。(出典:モデルプレス)大人になってもそんなやり取りできるなんて仲良しのご家族ですね(^^)
芸能界入りのきっかけとその後
母親が応募したオーディションがきっかけ
吉沢亮さんは母親が応募した「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で審査員特別賞(Right-on賞)を受賞したことをきっかけにデビューしています。スカウトではなくオーディション出身なんですね。応募者31,514名の中から選ばれたこの時のグランプリは俳優の野村周平さん。右端に吉沢亮さんがいますが15歳でこのルックスは相当のイケメンですね!
(出典:ORICON)
アミューズという大手の芸能事務所のオーディションを勝ち抜いたそのルックスから、俳優として舞台やドラマ、映画の仕事が続々舞い込みます。2010年に舞台に出演し俳優デビュー。翌2011年にはイケメン俳優が多い仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーフォーゼ」への出演をきっかけにママ世代からまず注目を集めます。
ただ、吉沢亮さん自身は「モテたい・目立ちたい」と思っていただけで、芸能界に興味があったわけではなく、デビューしても仕事を面白いと思っていなかったそうです。そんな吉沢亮さん自身が転機となったと自ら語るのが主演を務めた「ぶっせん」という作品。TVドラマのキャストそのままで舞台も上演されましたが、この時現場をまとめられず、客席も埋められず初めて悔しさを感じたそうです。(出典:日商AssistBiz)
この時の悔しさをばねに、それまで以上に様々なジャンルにチャレンジしたり、役柄に真剣に向き合うようになったと言います。それから2016年には「サマーソング」で映画初主演を務め、2018年には行定勲監督の映画「リバース・エッジ」に出演し、作品はベルリン国際映画祭に出品されています。
吉沢亮さんが一気に知名度を上げたのは2019年NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』ではないでしょうか。視聴率20%超えの人気となりましたが、この時の役柄はオーディションで勝ち取ったと言います。ここから2019年には映画「キングダム」で秦王・嬴政と漂の二つの役に抜擢され、ブルーリボン賞にて助演男優賞、日本アカデミー賞にて最優秀助演男優賞を受賞。そして2021年には大河ドラマ60作目の節目となる『晴天を衝け』で初出演・初主演を果たします。
2018年以降の快進撃に目を見張りますね!最初はイケメン顔だけだったというのは失礼ですが、気持ちが入っていないときと挫折を乗り越えた後の活躍がなんとも対照的。
2018年に出演した映画『悪と仮面のルール』で中村哲平監督も、吉沢亮さんのことを役柄を自ら作り上げていく芸術的な感性と監督的な構成する視点を持っていて、自分の世界観の中で演じていることに感心したと語っています。(出典:週刊女性)剣道で培った精神力がきっと役立ったんでしょうね!
まとめ
女性雑誌『ViVi』(講談社)が実施している「国宝級イケメンランキング」で1位を獲得し、顔だけかっこいいと自嘲気味に吉沢亮さんは語っていますが、演技力の面で数々の賞を受賞するなど高い評価を獲得するようになっています。
小さいころから一人遊びが好きで、目立ちたいという思いの反面人見知りだという吉沢亮さん。背反する自身の性格、剣道で養った精神力、そして挫折を味わったことで役柄に深みを増すことができたのではないでしょうか。これから年齢を重ねていくとさらに楽しみな俳優さんになりそうで目が離せませんね!
【まとめ】
- 吉沢亮は東京の昭島市出身
- 四人兄弟の次男で剣道は2段の腕前
- 芸能界デビューは母親がオーディションに応募したことがきっかけ
- 挫折経験を経て、役柄の幅を広げており、今後の活躍に期待!!